日常でふと気になった2択の質問。新発売した商品に対する反応を知りたいとき。世間の声を聞きたいときにぴったりのツールが「dotchi」というアプリです。本記事では、dotchiがどんなアプリなのか、使い方からビジネスでの活用方法まで紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
dotchiとは
dotchiは公式サイトなどでは「だれでも参加できる次世代の世論調査プラットフォーム」と称されています。すなわち、たくさんの人たちの意見を聞く・知ることができる場所ということです。
ちなみに、ビジネスにおける「プラットフォーム」という言葉には、需要と供給を結びつける場所という意味があるので、dotchiはつまり意見を聞きたい人と意見を述べたい人・自分の考えを知ってもらいたい人を結びつけられるサービスともいえます。
dotchiは世論調査のためのツールなので、何かしらの質問を投稿するとその質問に対してたくさんの人から意見を集められます。回答は匿名で投稿できるので、回答者も意見を述べることに対してハードルを感じにくいうえ、率直な意見を述べやすい点もdotchiが利用される理由のひとつといえるでしょう。
dotchiは2択の質問に対しての「はい」「いいえ」の割合を見るだけでなく、回答する際に回答者のコメントも入れられます。
そのため、単純に同意と否定の割合を知るだけでなく、「はい」と答えた人の中でも「どちらかというと、はい」だったという人の意見も知ることができます。
さらに、dotchiでは質問に回答すると、回答数のボリュームと、2択のうちのどちらに回答したのかという結果が、回答者の属性に従って地図上に表示されます。
これにより、たとえば新発売したスイーツの反応を知りたいときなどに「関西では好ましい反応だったが、関東ではあまり好まれていないようだ」というデータを視覚的にも把握できます。
この地域別の機能はビジネスでも大いに役立てられるといえるでしょう。
dotchiで質問を投稿するには
dotchiは必ずしもビジネスに活かす質問をしなければならないわけではなく、普段の生活の中でちょっと気になった質問でも気軽に投稿可能です。ただし、基本的に質問は2択で答えられるものに限られます。
2択で回答できるという手軽さこそが回答数をたくさん集められるきっかけにもなるので、いろいろな回答パターンがあるような質問をおこなうのは避けましょう。
では、dotchiで質問を投稿するには具体的にどのようにしたらよいのでしょうか。実は、dotchiで質問するのはとても簡単です。
dotchiアプリをダウンロードして開くと、アプリの画面下部の真ん中に「投稿」というボタンがあるので、そこを開くと投稿フォームが開きます。質問文と2択の回答を入力するだけで、質問を投稿するための9割の準備は完了です。
最後に、dotchiがビジネスにも活用できるといわれる理由ともいえる「回答者の属性」を選択します。回答者の年齢層や居住地などの細かい設定が可能なので、より意見が欲しい人たちから意見を集めることが可能になります。
dotchiの質問内容例
次世代の世論調査のツールとして期待されているdotchiですが、実際にはどのような質問が投稿されているのでしょうか。
dotchiを見てみると、「日本酒と焼酎どちらのほうが好きか」「彼女に作ってもらいたい料理はハンバーグorオムライス」などの友人同士での会話のネタにもなりそうなライトな質問から、「共同親権に賛成or反対」などの時事ネタ、「○○というサービスがあったら使ってみたいかどうか」などのアイデアに対する反応を伺うものなど、非常に幅広い質問が投稿されていました。
世論調査のツールといわれているため、固いテーマのアンケートばかりを想像された方もいらっしゃるかもしれませんが、dotchiは誰でも気軽に利用できるため、比較的ライトに意見を聞けるちょっとした2択なども投稿されているようです。
画像は追加できない
幅広いテーマに対して気軽に質問を投稿できるdotchiですが、注意してもらいたいことがひとつ。それは、画像の追加はできないということです。
たとえば自分が作ったイラストに対しての意見を聞きたい場合に、画像を質問に添付して「AのイラストとBのイラスト、どちらが好みですか?」という投稿はできません。
dotchiでは、言葉で質問を表現できる内容に限定して質問を投稿しましょう。
dotchiの投票結果の見方
dotchiで回答することはとても簡単です。「はい」「いいえ」もしくは任意で設定された2択の回答ボタンのうちのどちらかをクリックするだけで回答できます。
回答すると、パーセンテージでどちらの回答のほうが多かったかを見ることができるほか、年代別、地域別、さらには年収別での回答者の内訳を知ることができます。
また、dotchiで回答すると、上記の回答者の属性に関する内訳以外にも、その質問に対しての回答者のコメントも読むことも可能です。
これにより、自分が例え大多数に属する回答を選択していたとしても、他の人の視点や考え、また、少数派の意見も知ることができるので、自分自身の考えを深めるきっかけにもなります。
自分ひとりの考えではどうしても見方が偏ってしまうこともあるので、回答者の属性だけでなく、せっかくなら他者の意見も学んでみるのもいいかもしれません。
投票済のアンケートは削除可能
dotchiでは自分の投票結果を削除できます。投票したアンケートは、dotchiアプリ内の「投票済」タブから確認できるので、そのアンケートごとの編集ボタンをクリックすると、投票の削除が可能です。
投票してみたものの意見が変わった、この問いに対しての回答は控えたい、そうした理由で投票を取り消したいと感じる人も多いかもしれませんが、自分の投票結果を削除できるという点は、よりリアルな意見を集めることにもつながりそうですね。
ただし、投票結果を削除すると、同時にその投稿に対してコメントしていた内容も削除されるので気をつけましょう。
企業のリサーチでもdotchiを活用できる
次世代の世論調査ツールといわれるdotchiは、企業のリサーチ活動でも大いに役立ちます。dotchiをリサーチ活動に生かすためのコツを紹介します。
dotchiの活用方法
dotchiを活用する方法は大きく分けて2つあります。
データを取得する
1つめはデータの取得です。dotchiでは、回答者や投稿者の登録の手間を限りなく省き、従来のアンケートツールよりも、投稿・回答のハードルを大幅に下げたことや、完全匿名で回答ができる仕組みという、2つのポイントによってたくさんの声を集めることに成功しています。
そのため、集められるデータの数も豊富になるので、回答データもいろいろな年代・性別から集めることが可能です。
さらに、dotchiではこうして集めたデータがレポートとして提供されます。自社だけでは届かなかった層にまで気軽にアプローチでき、率直な意見がまとまったデータを提供してもらえる点は、ビジネスにおいてとても役に立つコンテンツといえるでしょう。
回答者を絞り込む
2つめは回答者を絞り込む、です。dotchiでは質問を投稿する際に、回答する人の属性を絞り込むことが可能です。
絞り込みができる項目には居住地や年齢、性別、収入があり、回答を集めたいターゲット層に絞り込んで質問を投げられます。ターゲットを絞り込んで回答を集められるので、よりリアルなデータを取得可能です。
dotchiは気軽に回答を集められるリサーチツール
次世代の世論調査ツールとして期待されているdotchi。一般的なアンケートよりも気軽に回答できる仕組みのおかげで、集められる回答が豊富な点が魅力のサービスです。
日常のちょっとした疑問からビジネスに生かすデータ集めまで、幅広い用途で使えるdotchiを活用してリサーチを効率よく進めましょう。